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コンサルのデータ分析屋、計量経済とか機械学習をやっています。pyてょnは3.7を使ってマスコレルウィンストングリーン。

応用情報技術者(平成29年度秋期試験)に合格したので勉強法をまとめた

平成29年度秋季の応用情報技術者試験に合格しました。 自分が勉強した時に、調べても参考になる勉強法が見つからなかったので、自分がやったことを誰かの参考になるようにデータとして纏めておきます。

試験結果と事前知識、そして受かった要因

試験結果

私の得点は以下の通りでした。

午前得点 午後得点
93.75点 67.00点

合格点は午前午後ともに60点なので午後はギリギリでの合格でした。しかしかけた労力の割には良い点数だと思います。

事前知識

殆どありませんでした。
私は、

  • 5年前に基本情報技術者を取得していた
  • CakePHPでwebアプリを構築したことがあった
  • データ分析をする中でインフラを多少触ったことがあった

ことから多少の知識はありましたが、基本情報に関してはほぼ完全に内容を忘却しており、また残りの2つの経験も試験範囲にはほとんど関係ないことでした。 そのため過去問をいきなり解けるようなレベルではなく、パラパラと参考書をめくって「あー、これ見たことあるかも」程度のレベルでした。なので以下で紹介する勉強法は完全に初心者の人でも使える勉強法だと思います、ご安心を。

受かった要因

今振り返ると、最初の二ヶ月間で基本をしっかり勉強したことが受かった要因だと思います。 詳しいことはスケジュールに記載してあります。

使った参考書・教材

私が使用した参考書・教材は以下の通りです。

使用した参考書

平成30年(2018年)春季のリンクが存在するものはそちらを掲載してあります。

2018 応用情報・高度共通 午前試験対策 (午前試験対策シリーズ)

2018 応用情報・高度共通 午前試験対策 (午前試験対策シリーズ)

ちょこちょこおかしな記述が見受けられましたが、なんだかんだで一番お世話になった本です。
記述や問題の解説が怪しいと思ったら下記の副読本やwebサイト等で調べることをオススメします。

2018 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (午後問題対策シリーズ)

2018 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (午後問題対策シリーズ)

対策が難しい午後問題の本です。午後の対策はこれだけしかやっていません。

平成30年度【春期】【秋期】応用情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)

平成30年度【春期】【秋期】応用情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)

上記の二冊に載っていない細かい用語の解説が載っているので副読本や、暇な時にぱらぱらめくる本として重宝しました。 ただし、試験には出ないと思われる範囲も取り扱っているので飽くまで副読本としての使用がおすすめです。

2017秋 徹底解説応用情報技術者本試験問題 (本試験問題シリーズ)

2017秋 徹底解説応用情報技術者本試験問題 (本試験問題シリーズ)

この本は直前対策として買いましたが結局使用しませんでした。
というのも、

  • 午前問題は直近10回分を解いており、今更解く必要が無いと思った
  • 午後問題も問題集で一度解いており、また解くモチベーションが湧かなかった

からです。実際使用せずとも合格したので時間の節約ができたと思います。

webサイト

他にも以下のwebサイトのお世話になりました。


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基本勉強戦略

勉強を開始する前にGoogle先生で調べた所、

  • 午前試験は過去問も使いまわされるので過去問対策が重要である
  • 午後試験は毎回異なる問題が出るので対策は難しい

という情報が得られたので私は次のような戦略を立てました。

「午前対策を重点的にやり、午後対策は過去問を最低一回やるだけにする」

というのも、どうせ午後試験は午前試験の知識の範囲から出るので、午前対策をほぼ完璧にしておけば後は読解力だけの問題だろうと考えたからです。実際、本試験も過去問も単語の意味さえわかればほぼ日本語の問題だけでした(本試験はギリギリの点数でしたが)。また応用情報の知識が本業のデータ分析に必須ではなかったので、そこまで勉強に時間をかけたくありませんでした。そのため午前対策も時間をかけすぎないようにしました。

スケジュール

全体

私が勉強に費やしたのは6/10から試験当日の10/15までの約5ヶ月です。 ただ実際には働きながら勉強していた、かつ気が向かないときは勉強をしなかったので、時間に余裕がある学生や集中力のある人ならこれより短期間で合格できるでしょう。
具体的には以下に掲載する表のスケジュールで勉強しました。
ただ気をつけてもらいたいのは、以下のスケジュールは結果的に以下の様なものになっただけということです。試験5ヶ月前から初めておけばゆるゆるやっても間に合うだろうという算段の元勉強を初めたので、最初からスケジュールを決めて勉強をしたわけではありません。応用情報に限らず試験対策の際はモチベーションを保つためにその日、その週の初めに「今日/今週はこの教材のこの辺りまでやろうかなぁ」というゆるい目標を立てることをオススメします。

期間 主に使用した教材 勉強内容
6/10 - 6/25 2018 応用情報・高度共通 午前試験対策 (午前試験対策シリーズ) (平日)通勤時間の片道1時間で「ポイントの解説」を読み「理解度チェック」を解いた。(休日)平日に読んだ所を復習のため読み直した。
6/25 - 8/15 2018 応用情報・高度共通 午前試験対策 (午前試験対策シリーズ) (平日)通勤時間の片道1時間で「問題で学ぼう」を解いた。(休日)平日に解いたところで出来なかったところを解き直した。
8/16 - 9/9頃 2018 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (午後問題対策シリーズ) 1, 4, 8, 9章の問題を解いた。この辺りから勉強のメモが曖昧なので以降の日付は参考程度です。
9/10頃 - 9/26頃 応用情報技術者試験.com 直近10年分の過去問のうち何年か分を解いた。
9/27頃~10/7頃 2018 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (午後問題対策シリーズ)応用情報技術者試験.com 8, 9章の問題を解き直した。直近10年分の過去問のうち、未だ解いていないものを解いた。
10/7頃 - 試験当日 2018 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (午後問題対策シリーズ)応用情報技術者試験.com 気になる場所や解けなかった問題を斜め読みした。この時期になると是非もなしと言った感じで、気が向いた時に覚えたことを忘れないように勉強する程度。

午前対策

「午前試験対策」と直近10回分の過去問を上述のスケジュールでこなしました。
その後は応用情報技術者試験.comの過去問を直近10回分解きました。
その他に関連する知識を参考書の関連ページや 「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典を読むことで勉強しました。
解いた過去問が直近10回分なのは、古い問題だと今は使わない古い知識が問われる問題が出てきて効率が悪そうだと思ったからです。

午後対策

午後問題は「午後問題の重点対策」を一度解き、その後、試験直前に気になるところだけもう一度斜め読みしました。 午後の過去問を解く際は、問題文中の何処に解答の根拠が書かれているかに着目しながら解くのが良いと思います。午後問題の解答は必ず本文に根拠があるので、それを見つけられるようになるようにしましょう。センター試験を受けたことがある人はセンターの国語の問題を思い出してもらえればと思います。

私が午後問題で選択した分野は以下の通りです。

問題番号 分野 区分
問1 情報セキュリティ 必須
問2 経営戦略 選択
問9 プロジェクトマネジメント 選択
問10 サービスマネジメント 選択
問11 システム監査 選択

「午後問題の重点対策」の問題区分は本試験とは違う区分になっています。私が解いた「午後問題の重点対策」の問題は章1, 4, 8, 9です。 章4は本試験でのデータベースに該当しますが、これは本試験で選択した上述の分野が解けなかった時の保険として解く練習をしておきました。結果として必要はありませんでしたが、保険が有ると無しでは本番での安心感が違うので選択問題は5問解けるようにしておくのが良いと思います。

また、どの問題を選択するかですが単純に自分が解きやすい物を選べば良いと思います。私が上記の設問を選んだのは専攻の経済学や就活の中で見知った知識が含まれていたからです。CSを専攻していた様な人なら技術系を選んだほうが楽でしょう、そうでない人 - 特に私と同じ人文系の人 - は私と同じ分野の問題を選択するのが良いと思います。

終わりに

以上が私の行った勉強法です。結果的に午後はギリギリだったものの、試験当日は午前・午後ともに途中退出して合格出来たので効率よく勉強できたと思います。 私の経験が誰かの参考になれば幸いです。